コラム

目からウロコ？鼻から牛乳？　世の光・ジェネレーションＸ・パーソナリティー　水谷潔

７５「食生活も地上生涯も、量より質」
食欲の秋、真っ最中です。一番の好物を尋ねられ「ご飯にハムカツをのせて冷たい水をかけたもの」と答えたのは、巨漢で知られる俳優の渡辺徹さん。医師から命の危険を指摘されても、食べ物の誘惑を克服できなかった渡辺さんを変えたのは、友人のこんな一言だったそうです。「おまえ、いい歳なんだから、そろそろ、量より、質にこだわれよ。」
信仰生活も、大人であるなら、量より質にこだわりたいもの。地上生涯で、こだわるべきは「いかに多く獲得するか」ではなく「いかに主にあって歩むか」でしょう。マタイの福音書２５章が記すタラントのたとえで、主人が評価しているのは、儲けた金額ではなく、忠実さです。同じく２５章で、再臨の主が「私にしたこと」と評価されるのは、何かの獲得を期待できる相手ではなく、見返りが期待できない小さな者にした愛の行為です。聖書によれば、地上生涯の評価基準は、量より質のようです。
食欲の秋です。霊的な食べ物も、ハムカツの冷水茶漬けは卒業して、質の高い御言葉の糧に養われて、量より質の地上生涯を歩みたいですね。