コラム

高山清和 イムマヌエル綜合伝道団 豊田キリスト教会 牧師

「いっしょに喜びたい」
私は愛知県の山間部で生まれ育ちました。田舎でしたので色々なものが都市部より数年は遅かったのですが、それでもラジオは身近な存在でした。高校生の時はラジオで音楽番組を聞くことが楽しみだったほどです。
 そんなラジオ少年であった私は大学生の時、心を病み教会の門を叩きました。そこに某キリスト教ラジオ番組の機関紙が置いてあり、早速持ち帰り自宅で聞く日々が始まったのです。電波の入りが悪く、アンテナを微妙に動かしながら一番聞きやすいポジションを探したことを懐かしく思い出します。この経験を通して放送伝道の尊さを知りました。私がそうであったように、教会の方々もラジオ放送を通してキリスト教に触れた方が意外に多いことを知るとき、改めて放送伝道の灯を消してはいけないと感じています。今はアンテナを動かして電波をキャッチした時代とは違い、インターネットで放送を聞くことができます。私は今「ラジコ(radiko)」のお世話になっていますが、いつでもどこでも聞くことができる環境に感謝しています。
 ラジオ放送をきっかけに福音の恵みに与って来た者として、三つのことが今心にあります。第一にお祈りです。私のようにラジオ放送を通して福音に触れる方々が起こされるように祈ります。第二に月曜日から土曜日まで毎日放送されるために多くの必要があることを知っています。経費のために献げる恵みに与りたいと思います。第三に宣伝です。ラジオによる福音放送をご存知ない方々に、その存在をお伝えしたいと願っています。テレビとは違いラジオは優しい媒体です。興味ある方々には受け入れられやすいと思います。
 祈り、献げ、伝えることを心がけながら、キリスト教に興味を持っている方々と教会とを結び合わせてくださる放送伝道の働きに大きな期待を抱いています。いつでもどこでも、どんな環境の中にも入っていくことができる電波の力に期待します。放送伝道と教会とがパートナーとなって堅く手を結び合わせる先に、きっと素晴らし福音の広がりが用意されていることでしょう。放送によって一人の人が救われる喜びをイエスさまと一緒に喜びたいです(ルカ15:7)。

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