コラム

目からウロコ？鼻から牛乳？　世の光・ジェネレーションＸ・パーソナリティー　水谷潔

６０「梅沢富美男のリーダーシップ」

大衆演劇の大スターで、最近は辛口コメンテーターとしても大人気の梅沢富美男さんは、芸能界一の料理人と言われます。若い頃に、劇団やアルバイト先で、まかないメシを作りながら、料理の腕を上げたのだそうです。その梅沢さんは、時間の許す限りは、公演当日の朝早くから劇団員への差し入れの弁当を作ります。何と座長自らが大勢の劇団員の弁当を作るのです。しかも、その弁当は、高級牛肉を使うなど、かなり豪華な内容。「上の者だけがいい肉を食べるのは嫌、おいしいものは、みんなで食べたい」というのが、梅沢さんの思いなのだとか。

そのリーダーシップを知って、思い起こしたのは意外にもイエス様のことでした。イエス様は、大スターどころか、王の王であられたのに、人となられ、文字通り弟子たちと同じものを食べて、恵みを分かち合われました。「治める人は仕える人のようでありなさい」（ルカ22:26）と教え、自ら弟子たちの脚を洗い、仕えるリーダーの模範をお示しになりました。不謹慎かもしれませんが、テレビで梅沢さんをご覧になったら、弟子たちと恵みを分かち合い、お仕えになったイエス様のことを思い出してみてはどうでしょう？