コラム

檀原久由 日本ホーリネス教団   安城キリスト教会 牧師

「大胆な信仰をもって生きよう 」

「信仰がなくては、神に喜ばれることはできません。」 (ヘブル書11章6)

 6月といえば梅雨入りを思い浮かべます。今年の夏は暑いとか涼しいとか、あるいは、台風が多いとか少ないとか、という話題が会話の中によく出てくるのではないでしょうか。

 昨年、三つの台風が上陸した北海道は大きな被害を受けました。ジャガイモが水に流されて収穫ができず、私の大好きな、あのポテトチップスも販売休止になりました。気象予報士は予想外の台風のコースだったとコメントしましたが、想定外という言葉も使われました。

 最近、「想定外」という言葉をよく耳にします。その言葉は、専門知識や計算などによって、あらかじめ決められた数値や予想される状況から、大きくかけ離れた事態が起こるときに使われます。

 牧師の私でさえ、思いがけない困難や試練、途方に暮れるような出来事に直面して、失望や落胆することがあります。牧師でも悩むことは多々ありますが、想定外の解決をよく経験します。

 放送伝道を続けるにあたって、皆さんから出る質問の中に、どれだけの効果がありますかというものがあります。教会の伝道でも言えることですが、これだけお金を使ったならば、これだけ労力を掛けたのなら、何人救われるとか、このような成果が出るという予測を立てることはできません。

しかし、伝道に関わる者としてはっきり言えることは、放送伝道によって福音に触れ、救われる方が「起こる」という事実です。例えば、あなたも私もイエスさまの尊い命と引き換えに救われ、神の子どもとされたという事実は、どう考えても予想外の奇跡と言ってよいのではないでしょうか。

案外、私たちは自分の計算や思惑で福音に仕えているのではないでしょうか。牧師も役員も例外ではありません。だからこそ、信仰によって、イエスさまの価値観で福音に仕えることを願い、励もうではありませんか。信仰によって神さまのわざを見させてもらいましょう。

放送伝道という形で救い主を聴衆(リスナー)に届けているのですから、結果に左右されずに、イエスさまによる想定外の働きをもっと期待して、信仰によって生きることを身に着けることは大事になると思います。

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