コラム
49 目からウロコ?鼻から牛乳? 世の光・ジェネレーションX・パーソナリティー 水谷潔
「オバマ大統領の折り鶴、そのルーツ」
1955年、愛知淑徳高校の女子生徒たちが原爆の被害者たちに折り鶴4000羽を送りました。そのうちの1房を受け取ったのが、被爆したために白血病を発症し、わずか12歳で生涯を終えた佐々木禎子さんでした。禎子さんは「千羽折れば病気を治せる」と信じて鶴を折ったそうです。死後、貞子さんをモデルに広島の平和公園に「原爆の子の像」が建立され、今も、平和公園には、何千、何万もの折り鶴が手向けられています。
今年の5月、現職の米国大統領の広島訪問が実現しました。オバマ大統領は、4羽の折り鶴を自ら折り、平和祈念資料館を訪問した際、2羽を出迎えた小中学生二人に手渡し、芳名帳にメッセージを書き残し、残りの2羽を置いていったそうです。
女子生徒たちの平和を願う小さな取り組みが、約60年後に大きな一歩のために用いられました。8月には終戦記念日を迎えます。同じ東海地方に生きる「平和をつくりだす者」として、小さな祈りと行いを神様が用いてくださることを信じ歩みたいものです。