コラム
日本同盟基督教団 豊川中央キリスト教会 樋口邦彦
「触れ続けていれば」
神学生の頃、教会学校で残っていたみことばカード30枚ほど選んで、それが入る小さな箱を、教会の青年の集まりの中で作った。毎日そのみことばを一枚ずつ読むようにと牧師が青年達に勧めてくれたものでした。毎日聖書を読むことは大切だと言っても、習慣にする事は簡単ではありません。忙しい日常の中では、聖書を読む時間を、後回しにしてしまう。そして一日、聖書を開かないまま、布団に入ってしまった、なんて経験した方は少なくないと思います。
しかし、もし、何気なくでも、それに触れ続けた時に、いつの間に興味がわいて来る事もあると思います。
「ラジオ」クリスチャンになる前、営業をしていた時に。車で移動中によくラジオを聞いていました。流れてくる番組が、興味のない内容でも、ラジオはつけたままにしていました。「くだらないな」と思っていた番組も、毎日聴き続けているといつの間にか、耳を傾けていました。続けていると、いつの間にか、それにはまっていく事ってありませんか?
教会では、「伝道」と言っていろいろな手段を考えます。少しでも教会への敷居を下げようと、コンサートを行ったり、トラクトを配ったり、ネットを使った伝道も有効なのかもしれません。
いろいろな方法で、まだキリストに出会っていない人が、キリストに出会えるように工夫をします。わずかなチャンス・切っ掛けでキリストに出会えた人も、いると思います。けれども、続けてキリストに出会うチャンスを、教会は提供し続けることは、大切な事だと思います。
短いみことばであっても、別の事をしながら聞き流しているだけでも、みことばに触れ続ける事が出来たならば、力ある神のみことばですから、その人の心は次第に、福音に心が開かれてゆくと思います。
まだ、神様の事を信じていない方がどれくらい、TBAの放送を聴いているのか解りませんが、聴き続けてくれるといいな、と期待しています。
同時にクリスチャンのリスナーにとっても。この放送が、毎日みことばに触れ続ける切っ掛けとなり、みことばにハマる人が増やされたら、素敵だなぁと思っています。