コラム

目からうろこ?鼻から牛乳? 20 水谷潔牧師

「あの健康器具のルーツは・・・?」
19世紀後半のこと、イギリスの監獄では、「踏み車」という拷問道具が使用されていました。20世紀以降、監獄法の廃止と共に姿を消すのですが、やがて、それは、健康目的に転用さて、医療器具となります。さらに、家庭にまで普及して健康器具になったのです。実は、それが、あの「ルームランナー」なのだそうです。罰と苦しみを与えるものが、健康と快適さを与えるものになったとは、まさに「大どんでん返し」ですね。
でも、イエス様がされた「大どんでん返し」はそれ以上です。礼拝堂の正面に掲げられ、教会の屋根にそびえ、ペンダントに飾られている十字架は、元々は古代ローマの死刑道具です。イエス様は、人を死に至らしめる十字架を永遠のいのちを与えるものに、罪の罰を与えるため場を、罪の赦しを与える場へ、恐怖と憎悪の対象を愛と希望の象徴へと「大どんでん返し」して下さったのです。受難週を迎えようとしています。ジムや温泉などで、「ルームランナー」を見かけたら、「十字架の大どんでん返し」を思い出して下さいね。

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