コラム

2014年2月 巻頭言  日本福音キリスト教会連合  北方キリスト教会 臼井信博師 

「全ての世代に、あらゆる手段によって」

『ユダヤ人にはユダヤ人のようになりました。それはユダヤ人を獲得するためです。』1コリント 9:20

Facebookからtwitterまで、情報時代の中に私たちは生活しています。電車に乗っても、街角でも、一心不乱にスマートフォンの画面を見ている若者ばかりです。私たちの周囲に、個人に直接、安価に福音を届ける手段があふれている時代になったと言えるでしょう。しかし、まだまだインターネットが苦手な世代もおられ、全世代に届く手段とは言えません。

インターネットは、個人が手軽に情報発信できることが特徴の一つです。しかしこれは問題も含んでしまいます。内容があまり吟味されないままに発信されてしまったり、匿名性の陰にその発言の責任が曖昧になったりします。福音を届けるという視点からすれば、一長一短と言えます。

パウロはユダヤ人ではない人々への福音宣教を使命とした人です。時代の文学を用い、哲学者たちと論じ、ローマの貴族たちにまでも福音の証しを届けようとした大宣教師です。そのパウロは同時に「ユダヤ人にはユダヤ人のようになりました。」と告白しているのです。

彼が開拓した諸教会に古い信仰理解のままのユダヤ人が来て、教会が混乱してしまうことも起こりました。ユダヤ人に届く言葉(手段)で福音を語ることは必要なことでした。ユダヤ人以外にも福音が拡がっていることによって、ユダヤ人クリスチャンは励ましを受け、ユダヤ人に正しい福音理解が弁明されることによって、異邦人クリスチャンたちが守られるのです。

ですから、同時に全ての世代に、あらゆる手段によって福音を届けることが必要なのだと言えるでしょう。

「世の光」の働きには、信頼しうる先生方のご労によって、吟味されたメッセージが、5分、10分、15分とそろっています。ラジオ・テレビという全世代に届くメディアがあります。PBAのサイトをとおして、Podcast世の光も活用することが出来ます。

ブロードバンドのインターネット回線を利用していれば、1399円/月程度の追加料金で、別途IP電話を新設でき、PBAからメッセージの供給を受け、電話「世の光」を始めることが出来ます。

この世の光の働きは、諸教会の支援によって行われています。支援することを通して、諸教会がこの総合的な福音宣教の働きに参画することが出来るのです。この世の光の働きのために、共に祈り、共に献げていきましょう。

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