コラム

2013年10月巻頭言 名古屋西福音自由教会 服部真光師

「忍耐強く福音の種を蒔こう」

朝のうちにあなたの種を蒔け。夕方も手を放してはいけない。あなたは、あれか、これか、どこで成功するのか、知らないからだ。二つとも同じようにうまくいくかもわからない。(伝道者11章6節)
私が牧師として仕えている教会の働きは、1975年4月に名古屋西部にあるあま市(旧七宝町)で始められました。米国人宣教師コンラッド師は宣伝用のセスナ機をチャーターし、新しい教会の誕生と世の光ラレーを行う案内を流したと聞いています。当時、あま市(七宝、甚目寺、美和町)は教会の無いいわゆる未伝地でありましたが、ラジオ放送を聴いていたリスナーが教会に導かれました。
30数年を経た今、インターネットの普及とともに、居ながらにして教会の情報や聖書のお話しに触れる機会も持ちやすくなっているかもしれません。しかし、それであってもなお、福音放送を聴くことを通して信仰が保たれている人々、教会に導かれてくる人々が、多数ではないかもしれませんが確実にいらっしゃるということを覚えさせられています。
私たちの教会においても、求道の思いを持ちながら長らく教会来ることのできなかった女性が、10月に洗礼に導かれています。彼女の20数年来の求道の思いを支えてくれたのが、教会の姉妹方の交わりと祈り、そして「世の光」でした。
伝道者の書に「朝のうちにあなたの種を蒔け。夕方も手を放してはいけない。」とあります。私たちは忍耐強く、福音の種を蒔き続けたいと思います。いつ、どこで用いられるか私たちには分からないからです。
ひとりでそっとラジオ放送を聴いていた彼女は今、ご家族とともに礼拝に集えるようになり、心から神様を愛し従う決心をしました。神様はそのように福音放送を聴きながら、主を呼び求めている人を教会へと押し出してくださる「時」を備えてくださいます。私たち教会は、その大切な時を生かし、放送伝道が豊かに実を結ぶよう働きを共にしたいと思います。

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