コラム

連載　目からウロコ？鼻から牛乳？ 　15　アニメ「アンパンマン」から考える人間関係　水谷潔師

アンパンマンとバイキンマンの人間関係は対照的です。「愛と正義」に生きるアンパンマンは、仲間たちと深い信頼関係を築いています。一方、「世界征服」を目指すバイキンマンとドキンちゃんとの関係は、共通の利害で結びついているだけの寂しい関係に過ぎません。
人間関係を分けるのは、「目に見えるものと見えないもの、どちらを大切にするか？」で決まるように思います。アンパンマンのように、見えないものを大切にするなら、目に見える人々を大切にできるし、自分も大切にしてもらえます。しかし、バイキンマンのように見える物を最優先とするなら、「金の切れ目が縁の切れ目」です。本当の意味でお互いを大切にし合えず、利害対立で壊れかねない寂しい人間関係で終わっていきます。
お互いの人間関係は、アンパンマンタイプ、バイキンマンタイプのどちらでしょう？目に見えぬ神様を信ずるクリスチャンこそが、「見えないもの」を第一として、お互いを大切にし合う人間関係を築き、主を証しできればと願います。アンパンマンを見本として、まずは、家庭や教会の交わりから、始めてみてはどうでしょう？