コラム

関 昌宏牧師  チャーチ・オブ・ゴッド 春日井栄光キリスト教会 

「喜んで伝え続けたい」

最近イースターグッズが百円ショップで売られており、復活祭も周知されてきたなと喜んでいたら、旅行会社のPRに「イースターは美しいお花が咲き誇る季節、ヨーロッパではお花の祭りです。」と書かれていて、キリストの復活のことは何も触れられていないことに大変がっかりしました。クリスチャンなら当然と思えることも、まだまだ日本では知られていなかったり、誤解されていることが多いものです。

ではどのようにして、福音をこの国に伝えていくのか。戦後すぐの時代は、宣教師が伝道集会を開けば人だかりができたそうですが、今日ではなかなかそういうわけにはいきません。あらゆる方法をもって主に期待しつつ、宣教を継続していくことが求められていると思います。

自分自身を振り返るとき、初めて福音放送を聞いたのは中学生の時でした。私はキリスト教には好意を持っていましたが、信じようとか教会に行こうとは考えませんでした。福音放送を聞いたのも、その内容に関心があったからではなく、当時流行っていた受信確認カードを集めるためでした。それでも後から考えると、聞いていた事が少しずつ心に残り、後の日に教会へ足を運ぶ備えとなったのです。以前「福音放送は深夜や早朝の時間に流されており、もう少し良い時間帯にできないものか」と感じたことがありましたが、今日、ライフスタイルが多様化していることを考えれば、「自分が聞きにくいような時間帯に聞く人こそ、この私が直接福音を伝える事が困難な対象でないだろうか。」と考えるようになりました。

ユダヤ人を恐れていた弟子たちもよみがえられたイエス様が手と脇腹を示されたとき、「主を見て喜んだ。」(ヨハネ20章20節)とあります。その弟子たちにイエス様は「平安があなたがたにあるように。父がわたしを遣わされたように、わたしもあなたがたを遣わします。」(ヨハネ20章21節)と語られたのです。主との出会いを与えられた者として、これからも喜んで福音を伝えていきたい。そして私が直接届くことができない方々にも福音放送が届けられていることを思い、この働きに加えさせていただきたいと願っています。

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