コラム
目からウロコ?鼻から牛乳? 世の光・ジェネレーションX・パーソナリティー 水谷潔
71「最年長でのプロ棋士デビュー」
最年少でプロ棋士となったのは、藤井壮太六段。それとは対照的に、最年長の41歳でプロ棋士デビューをしたのが今泉健司四段。しかし、そこに至るまでの道のりは順調ではありませんでした。中学生でプロ棋士養成機関である「奨励会」に入会。しかし、26歳の誕生日までに4段になれず、規定により退会となります。
プロ棋士の道が絶たれ、一般の仕事に就くのですが、制度変更により、プロ挑戦のチャンスが到来。アマチュア主要タイトルを獲得し、07年に復帰。その後、念願のプロ棋士になるも、09年には再度の退会。
それでも、介護士として働きながら、プロに挑戦し、2015年には、41歳でプロ棋士となります。それは、二度の挫折を超えての最年長プロデビューでした。若い時からの今泉さんを知る棋士はこう語ったそうです。「彼は、辞める度に強くなって戻ってくる」。
詩篇145篇14節は「主は倒れる者をみなささえ、かがんでいる者をみな起こされます。」と約束します。神様と共に歩むなら、倒れても、かがんでも、それで終わりではありません。むしろ、神様の恵みによって、倒れる度に、ががんでしまう度に、強くなって起き上がり、歩み出せることを覚えましょう。