コラム
目からウロコ?鼻から牛乳? 世の光・ジェネレーションX・パーソナリティー 水谷潔
66「黒ひげ危機一髪と十戒」
「黒ひげ危機一髪」というゲームがあります。海賊の黒ひげ船長が縛られて樽に閉じ込められています。樽の周りの細長い穴に順番に剣を刺していくのですが、特定の穴に刺すと黒ひげ船長が飛び出します。そこで質問です。船長が樽から飛び出したら、刺した人は、負けなのでしょうか?それとも、勝ちなのでしょうか。
では、正解を発表!実はその人の勝ちなのです。負けだと思っていた方が多いのではないでしょうか?発売元によれば、剣で縄を切って縛られた船長を助けるゲームなのだとか。その証拠に、黒ひげ船長の顔は笑顔です。
制作側の意図と受け取り側の思いが全く違っていたわけです。同じことは、聖書を読む時にも起こりがちではないでしょうか。み言葉を届ける側の意図と、受け取る私たちの思いに行き違いが起こります。
その代表は、代表的は十戒でしょう。命令と禁止ばかりで、神様がその民を縛り、不自由にするような印象を受けます。でも、その十戒は、「わたしは、あなたをエジプトの国、奴隷の家から連れ出したあなたの神、主である。」という自己紹介で始まります。神様は私たちを、奴隷状態から解放し本当の自由を与えるために十戒をお授けになったのですね。新しい年も御言葉を授けてくださった方の意図に沿って、聖書を読んでゆきたいものです。