コラム
日本福音キリスト教会連合 栄光聖書教会 牧師 辻 政信
「より多くの人に、みことばの光を」
この巻頭言を依頼された時、どうしようかなと思いました。なぜなら、私は朝が弱いもので、ラジオの福音放送を聞いてないからです。でも、福音放送には関心があり、応援をしています。
わたしと福音放送との出会いは、受験勉強時代になります。40年以上前です。朝早く起きて、勉強をするのですけれど、良く「ながら」勉強をしていました。ラジオを聞きながらの勉強です。「なんでこんなに嫌な勉強しないといけないのか」とか人生を考え始めたころでした。そんな時、偶然、羽鳥明先生のメッセージが流れていて、大切な人生のことを話しているのだなと、興味をもって耳を傾けていたのを覚えています。
また、私がクリスチャンになってから、離れて暮らしていた父親に、福音放送の内容を集めた、テープを買って、「聞いてほしい」と渡したことがありました。すると、父親は寝る前にそのテープを聞いてくれました。長いメッセージでなく、一つ一つが短いので、ちょうどよかったのだと思います。「寝る前にちょうどいいんや」と言ってくれたのを覚えています。
ラジオ放送を集めたものだと言ったので、父親は安心して聞いてくれていました。その後、長い時間がかかりましたが、父親も福音を受け入れ、信仰を持つことが出来、今は天に帰って行きました。
最近になって、同じように、大阪の叔母に聞いてほしいと思い、放送を集めたCDがないかを調べたのですが、2010年に羽鳥明先生のメッセージ集が発売されたあと、今は絶版になっているという事でした。
確かに、最近は、スマホが大きなツールとなっています。例えば、私が名古屋に9年前に引っ越したころ、地下鉄に乗っても、みんな本を読んでいました。でも今は違います。みんなスマホを触っています。
そんなスマホを使って、「文字版」やポットキャストでの「音声での世の光」が利用できるようにしていただいています。わたしも、パソコンで時々聞いています。
でも、スマホの使えない、年配や高齢者や団塊の世代の人にも、福音放送を聞いてもらえる方法がないかと思うこの頃です。とにかく、福音放送をより神様が用いてくださいますように。