コラム

日本長老教会 志賀キリスト教会 牧師 青木稔

「止まることの大切さ」

今から二十年以上も前の話になりますが、当時、私は名古屋市中央卸売市場で早朝のアルバイトをしていました。その時、「今日のハットリさんの話は良かったぞ」と、私がクリスチャンであることを知っていた社員の方から声をかけられ、「ハットリではなく、羽鳥(ハトリ)明先生ですよ」と答えたことがありました。早朝からあわただしく働く市場の方々に、ラジオから聞こえる世の光のバイブルメッセージは、確かに届けられていました。

「忙しい」という漢字は「心を亡ぼす」と書くと聞いたことがあります。忙しさの中で、本当に大切な心を見失うことへの警告が現されているということでしょうか。教会を訪ねて下さる方の中にも「毎週、礼拝に来る時間の余裕はありませんよ。」とか「朝から聖書を読む時間があるなら、もう少し寝ていたいです。」と言われる人もおられます。現代社会に生きる、私たちは誰もが忙しく、あわただしい日々を送っています。そんな時代だからこそ「立ち止まることの大切さ」を、私自身が教えられています。

忙しさから離れ、あわただしさの中で立ち止まり、ラジオから聞こえるバイブルメッセージに耳を傾ける時、神に愛される存在として創造されたことを知り、神の恵みを味わいつつ、生きることが出来るのではないでしょうか。ご一緒に立ち止まってみませんか。それこそが、私たちにとりまして大切な心を、人生を元気する秘訣ではないかと思います。

今日も、世の光のラジオ放送は続けられています。TBAの働きを通して、東海地方に住む方々の心にキリストの福音が届けられています。忙しさの中で、本当に大切なものを見失っている時代だからこそ、聖書の御言葉に耳を傾けて、立ち止まることの大切さを知っていただくために、福音放送は続けられる必要があります。この働きが継続されるために、主ある兄弟姉妹の祈りとご支援、ご協力を宜しくお願い致します。

カテゴリー