コラム
巻頭言 「いつまでも残るもの」
日本バプテスト宣教団 伊勢バプテスト教会教会員 田ヶ原 弘
もう半世紀以上も前のことですが、中学三年生だった私は「心のともしび」というラジオ番組を時々聞いていました。京都のカトリック教会によるキリスト教
番組でした。
私の父の家系は神道系の宗教を信じていて、当時の私はその教典に書かれている神に疑問を持ち始めていました。創造者であるにも拘らずご自身が造った人間に対しては興味や関心を持っているとは思えない、そんな神だったからです。
番組は初めて知ることが多く審判者の神のイメージが強い内容でしたが、私が求めているまことの神は聖書の中に見つけることが出来るかもしれないー番組はそんな期待を私に抱かせてくれました。
三年前、伊勢に住んでいた九十四歳の義母が妻の妹家族と同居することになり東京に引っ越しました。告別式は教会でしてほしいという母の希望で、近くの清瀬福音自由教会が紹介されました。岩井
基雄牧師と登茂夫人が何度か母を訪ねてくださいました。
基雄牧師が召され、代わって東村山福音自由教会の早坂恭牧師と信子夫人が母を訪ねてくださっています。その中で母が既に神様とイエス様を信じていることがわかりました。私たち夫婦は母に明確に福音を語った自覚がなく、母を訪ねてくださった両ご夫妻を通して神様がはたらかれたのだと思っています。
最後に、去年の一月ニ十二日に岩井基雄牧師から頂いたメッセージを記し、神
様とご夫妻に尽きぬ感謝を表します。
「清瀬教会の岩井です。 いつも有り難うございます。お義母様のこと 充分なことが何もできずに、本当に申し訳ありません。
実は先日の土曜日 私が末期の膵臓癌であり 手の施しようがないことがわかりました。昨年の11月ごろから不調を覚えていましたが、年明けから動けなくなることもあり 今に至っています。すでに多くの箇所に転移していますので、手術や抗がん剤投与も厳しそうです。
まだ検査は続きますが お母様のこと 本当に申し訳ありません。
お祈りに加えてくだされば幸いです。」