コラム
目からウロコ?鼻から牛乳? 世の光・メッセンジャー 水谷潔
「不幸は激辛、幸せは薄味」
放送作家でタレントの野々村友紀子さんは、テレビでの活躍だけでなく、講演者としても大人気で、講演依頼が殺到しているそうです。その野々村さんが「小さな幸せを味わう秘訣」として語っているのは、「不幸は激辛、幸せは薄味」という言葉。これは、不幸は少し口に入れただけでも刺激があるのに、幸せは薄味で意識できない、だからこそ、薄くておいしいお出汁のように、日常の幸せを味わいましょうという趣旨の言葉です。
この名言に共感しながら、思い出したのは、詩篇103篇の2節の言葉。「わがたましいよ 主をほめたたえよ。主が良くしてくださったことを何一つ忘れるな。」と聖書は記しています。私たちの心の味覚は、不幸には過敏で幸せには鈍感なもの。「神様どうして」と思うことは、すぐ神様に訴えますが、神様がよくしてくださったことは、十分に味わうことなく、すぐ飲み込んで忘れがちではないでしょうか。だとしたら、詩篇の作者のように、自分の魂に命じましょう。神様からの恵みを十分味わい、感謝し、賛美して歩みましょう。