コラム
目からウロコ?鼻から牛乳? 世の光・メッセンジャー 水谷潔
「サインで埋め尽くされた店の壁、残された空白」
ある日、朝のテレビワイドショーで、浅草の老舗定食屋が生放送で紹介されます。壁一面は浅草で修行した芸人のサインで埋め尽くされています。ところが、一か所、一番目立つ場所は空白のままです。その理由をレポーターが主人に尋ねると、「そこにはタケちゃんのサインを飾りたいから」と返答。その日の午後、来店した客の一人は、北野武さんでした。開口一番、「大将、どこにサインすればいいんだい?」と尋ねたとのこと。
私たちの心は、多くの人々との関係で埋め尽くされています。でも、一番の中心部は空白のままです。そこは、イエス様との関係のために、残された空白。その空白を誰かとの関係によって、満たそうとするのですが、それは、他のどんな人間関係によっても、満たされることはありません。福音放送は、その空白を満たす唯一の方を紹介しています。イエス様はお店の外に立って扉を叩いておられます。誰でも、自分の営む店の扉を開くなら、イエス様は入って来られ、壁の空白にサインをしてくださるのです。