コラム
目からウロコ? 鼻から牛乳? 世の光・メッッッセンジャー 水谷 潔
「今、求められる結論延期能力」
心理学の最前線では、「結論延期能力」が提唱されているそうです。拙速な結論を出さずに、結論を先に延ばす能力が必要とされるのだそうです。決断力に欠けることはマイナスとされてきましたが、結論延期能力を持つ方が、仕事の成果も上がるのだとか。
イエス様が死なれ、弟子たちの結論は「これで終わり」だったでしょう。彼らは、イエス様の復活後も、失望の中で漁をしていました。しかし、イエス様は弟子たちに現れ、大漁を経験させ、ペテロを再び召し、聖霊が臨むことを約束し、弟子たちが証し人となることを宣言されました。弟子たちの結論であった絶望は希望へと一転したのです。
結論を延期することはストレスです。ダメそうなら早く諦めて楽になりたがる私たちです。「絶望は愚か者の結論である」とは、イギリスの一政治家が残した名言。死からよみがえり、絶望を希望に一転させた方が共におられるのですから、簡単に結論を出すのはもったいないでしょう。信仰生活も「主にある結論延期能力」をもって歩みたいものです。