コラム
目からウロコ?鼻から牛乳?
「『ムショ』の語源が予想外」 世の光・ジェネレーションX・パーソナリティー 水谷潔
刑務所を意味する「ムショ」という言葉の語源をご存知でしょうか。これがまさかの予想外で、「刑務所」とは無関係なのです。諸説あるのですが、刑務所で出されるご飯が、麦が6割、米が4割であることから「六四(むし)よせば」と呼ぶようになり、それが「ムショ」となったという説が有力です。
刑務所と言えば、思い起こすのは、牢獄に入れられた使徒パウロです。使徒の働き16章によれば、獄中にあったパウロとシラスは真夜中に賛美を歌います。すると、地震が起きて、全ての囚人の鎖は外れてしまうことに。しかし、そのことが契機となり、一人の看守とその家族が救いに導かれることに。
ムショの語源はまさかの予想外ですが、それ以上に、牢獄での賛美とそこから、始まった神様の御業は予想外でした。でも、よく考えれば、私たちの状況に関係なく、神様はいつも賛美すべき方。どんな状況も、私たちから賛美を奪うことはできません。むしろ、理不尽な苦しみの中、厳しい試練の中でこそ、パウロのように賛美できれば最高でしょう。その時、賛美する自分は、予想外の自分。さらに、その賛美は、災いさえも益に転じる予想外の御業の始まりとなるかもしれません。