コラム
目からウロコ?鼻から牛乳? 世の光・ジェネレーションX・パーソナリティー 水谷潔
81 「もし、タイムスリップできたら?」
あるテレビ番組で、タレントが一般人にインタビューをしていました。立派な店構えの料理店の前でインタビューを受けていたのは、18歳から料理一筋30年という48歳の板長。「得意な料理は?」と問われ「全部だね」と答えるなど自信満々。「もし、タイムスリップできたら、いつに戻りたいですか?」と問われると「18歳の時」と返答。その理由を尋ねられた板長はこう答えました。「サラリーマンになりたい」。これには、思わず「おい、料理人としての誇りはないんかい!」とツッコミました。
4月は受難週、そしてイースターと続きます。この板長を見て思い出したのが、ポンテオ・ピラト。イエス様の十字架刑については、群衆たちに責任転嫁したはずが、使徒信条を通じて2000年間も世界中で責任者扱いされています。もし、タイムスリップ可能なら、十字架刑を決めたあの場面に戻るに違いありません。そして、暴動が起きて、左遷されても、群衆に殺されても、別の判断を下すでしょう。
4月は、タイムスリップをしてみませんか?イエス様を十字架刑に追いやった群衆の一人として、また、復活の目撃者の一人として。そこに身を置く時に、豊かな恵みが開かれることでしょう。