コラム
竹内智之 日本同盟基督教団 矢作キリスト教会 牧師
光が与えられた家族
「光はやみの中に輝いている。やみはこれに打ち勝たなかった。」 ヨハネの福音書1章5節
私は、2015年4月に東京都品川区の教会から矢作キリスト教会に転任しました。私とラジオ放送「世の光」の出会いは、当教会の前任牧師が運営に携わっていたということ・それによって教会内においてもラジオ伝道が貴重な働きであるという認識があり、祈りと献金でサポートしていました(継続中)。
さて、私個人の信仰においては直接的にラジオ伝道による導きと養いはなかったと記憶しています。しかし、間接的にはラジオ伝道と異なるのか同類なのか定かではありませんが、盲人伝道者が作成していたテープ伝道により、実家の家族に福音が広まったことは確かです。とくに、私の母が受洗してから車に乗る時・料理をする時、必ずと言ってよいほどテープを流していました。母は、そのことによって平日も福音に触れ、信仰的に養われていきました。母は、聴くだけではなく、福音に生きていました。家庭において実践し・職場においても実践し、私の献身の事も背後で黙って祈り続けてくれていました。
時間は前後しますが、私が年長の時に実兄が病死。小学1年生の時に両親が離婚。母は一人で三人の子どもを養うために必死に働いていました。働いていましたが、辛かったと思います。しかし、私が小学校3年生の時に母はイエス様と出会い、先に記しましたようにテープ伝道と出会い、母自身がイエス様によって養われるようになりました。
冒頭に記しましたみ言葉は真実です。まさに、我が家は、家族の死・両親の離婚・引越し・転校様々な経験を受け、まるで闇の中を歩み続けていた家族でした。しかし、そんな家族にイエス様・福音が入って来てくださると、あらゆる問題が起こってもイエス様が共にいてくださるから打ち負かされることはない。逆に、光照らしてくださり、解決の方法を示してくださる。本当に感謝です。
クリスマスの時期に入ってきますが、この世はクリスマスソングで響きわたることでしょう。しかし、私は願います。ラジオ放送「世の光」が各車内で・家庭で・職場で流され、福音が広まっていくことを。