コラム

目からウロコ?鼻から牛乳? 世の光・ジェネレーションX・パーソナリティー 水谷潔

65「天下分け目のクリスマス」

クリスマスといえば、一般的には平和のイメージが強いようです。救い主の誕生は、天に住まわれる神様の栄光と地上に生きる私たちの平和を結びつけました。戦時中でも休戦し、最前線の兵士たちが敵味方を超えて共にクリスマスを祝ったというエピソードもあります。しかし、一方でクリスマスには、ヘロデ王の幼児大量虐殺のような戦いの面もあります。いいえ、ある意味でクリスマスは「人類史上最大の戦い、その開戦日」とも言えるのです。

ある牧師が、クリスマスを斬新な言葉でこう表現しています。「クリスマス。それは、天が地上に突入した日、神のひとり子がこの世に乗り込み、神の国の戦いを開始された日、世界の歴史の行く先が垣間見えた日である。しかも、父なる神がひとり子をこの世に投げ捨てるという異常な仕方によって」

この戦いを何と名付けましょう。「人類救済作戦」あるいは「神の国、地上侵攻作戦」がよいでしょうか?全世界の歴史はクリスマスを基準に、紀元前と紀元後とに分けられました。クリスマスは、全人類にとっての天下分け目の戦いの始まりでした。天から地へと派兵された幼子は、やがて神の国の兵士として、最前線で戦い、殉死によって命じられた作戦を遂行しました。今年のクリスマスは、このことを思い巡らせてみてはどうでしょう。

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