コラム

吉田美穂 日本イエス・キリスト教団 知多教会 牧師

「宣べ伝える人がなければ」

2016年4月、京都市内の教会から知多教会に転任しました。転任に当たりラジオ放送「世の光」に対する理解と支援をお願いするための働きとして知多教会を訪問させてもらいたいと言われていますと引継ぎを受けました。TBAの担当牧師は同郷で神学校の先輩でした。

私は京都時代、KBS京都テレビで中川健一牧師が携わっていた「ハーベストタイム」の放送が終わるにあたり、その放送枠を「ライフライン」にとのことで「ライフライン協力会」立ち上げの話し合いに参加させていただき、その働きが進んでいく状況を見させていただきました。具体的な協力はできませんでしたが、協力会の牧師先生たちのご尽力されている姿はしっかりと見させていただきました。

この経験があったことで、赴任した年の6月に協力会の担当牧師に来ていただき、お話をしていただきました。教会として具体的な協力はできなくても、教会の方々の祈りに加えていただければとの思いでした。すると、教会員の一人の姉妹が毎週、番組を録音して、この放送を聞いているということを知ることができ、それだけではなく、その録音したものを教会の姉妹に貸しておられるということで、確実にお二人の方が聞いておられることを知りました。以前の教会ではテレビ放送が日曜朝6時30分ということで、良い反応を示していただけなかったという、少し悲しい思いをしていたのです。

 「しかし、信じたことのない方を、どうして呼び求めることができるでしょう。聞いたことのない方を、どうして信じることができるでしょう。宣べ伝える人がなくて、どうして聞くことができるでしょう。」(ローマ10章14節)。私たちは出会って初めて伝えることができます。しかし、私が直接、出会うことのない方々にも福音が届くようと願います。まだ福音を聞いたことのない方が「世の光」と出会い、イエス様に出会っていただけるように。また、東海福音放送協力会の働きがますます祝福されますように。そう心から願い、祈っていきます。

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