コラム

基督兄弟団名古屋教会 牧師 川津良知

2016年、新しい年を迎え、常に祝福を約束してくださる主の御名を崇め賛美いたします。

創世記28章において、神様は、ヤコブに、地上のすべての民族は、あなたとあなたの子孫によって祝福される、と約束されました。しかし、このときのヤコブは、杖一本しか持っていませんでした。

ヤコブは、祖父のアブラハムから、そして父イサクから、直接、創世記に記されているアブラハムとイサクと共に歩まれた神の恵みの素晴らしさを聞き、そして神が与えてくださった祝福を直接見てきました。にもかかわらず、ヤコブは、神がおられることを知らなかったと言っています。ヤコブにとって関心事はこの世であり、この世にあるものに目をとめていました。世を愛し、神に敵対していたヤコブでした。しかし、神様は、このようなヤコブに圧倒的な恵みを持って、祝福を約束されたのです。

今の私たちも、神もなく、望みもない、そしてこの世に目を向け、心の望むままに生きてきた者でありますが、神様は、私たちが罪深かったとき、一方的に神の御子であるイエス様を与えてくださり、十字架につけてくださり、滅びることなく、永遠のいのちの道を与えてくださいました。

ヤコブは、夢から覚めたとき、夢のような神様の約束を信じ、そして感謝と喜びと希望に溢れました。その後、杖一本しか持っていなかったヤコブが、二つの宿営を持って帰ってきたのです。

神様の約束は、ヤコブとヤコブの子孫によってすべての民族が祝福されることです。私たちは、信仰によってアブラハムの子孫であり、ヤコブの子孫でもあります。つまり、私たちによって、すべての民族が祝福されるのです。私たちの祈りと宣教によって、いのちを与え、この世のものではない神の平安、喜び、希望を与えることができます。

今年も、私たちの祈りと協力によって支えられている世の光のラジオ放送が、すべての人々に神の祝福を与えるために用いられますようにお祈りいたします。

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