コラム
連載「目からウロコ?鼻から牛乳?」 13. 自由+責任→大人 水谷潔師
ジャズシンガーのケイコ・リーさんは、愛知県半田市出身で、プロとしての活動は名古屋がスタートだったそうです。彼女は、音楽雑誌の取材で、ジャズの魅力を尋ねられ、こう答えています。
「ジャズは自由です。自由ってつまり、責任を自分で持つということ。自分で尻拭いができるためにはそれなりの経験や度胸、繊細さが必要です。だからジャズはその人の全てが反映されてしまう。」
「自由とは自分で責任を持つこと」とは名言ですね。自由と責任はセットです。「自己責任なき自由」は「自分勝手」に過ぎません。
新約聖書のガラテヤ人への手紙も「その自由を肉の働く機会としないで、愛をもって互いに仕えなさい。」(5:13)、「人は種を蒔けば、その刈り取りもすることになります」(6:7)と教えています。
救いによって与えらた自由をどう用いるか?その結果に対して自己責任を持つか?ジャズが演奏者の全てを反映するように、クリスチャンとしての成熟度は、「自由と責任」に反映するのではないでしょうか?