コラム
巻頭言 「福音のためなら何でもします!」
イムマヌエル綜合伝道団 名古屋キリスト教会 牧師 内山勝
「私は福音のためにあらゆることをしています。私も福音の恵みをともに受ける者となるためです。」
Ⅰコリント9章23節
使徒パウロは、「あらゆることを福音のために」していると、自分の生き方を告白しています。では、「あらゆること」とは何を指しているのでしょうか。掃除や洗濯、料理も、食べることも、日常生活の全部を福音のためにしていると言うなら、ちょっと無理があるように感じられます。パウロの伝えたかった真意は、「福音のためなら何でもします!」ということではないでしょうか。
どんな方法を用いてでも福音を伝える。それは私たちクリスチャンに与えられている使命であり特権です。
TBAの尊い働きの故に、主の御名をあがめます。ラジオというメディアは、もう時代遅れではないかと感じている方もあるでしょうが、じつは、若者の間ではポッドキャストというインターネットを通じて配信される音声コンテンツが盛んに用いられていますし、Radikoというインターネットでラジオが聴ける無料ツールも用いられていますから、ラジオ伝道の可能性はまだまだあります。
ラジオの良いところは、聞きながら他の事ができることです。そんな聞き方でも、あるフレーズが妙に心から離れなくなるということがあるのです。また、ラジオは聞く側でチャンネルを選ぶ
ことになりますが、その選び方はさまざまで、何となくダイヤルをいじっていたら、知らずしてラジオ伝道の番組に出くわすこともあるのです。このように、ラジオ伝道の只中で、主が良い出会いを与えてくださるようにと、私たちも切に祈ろうではありませんか。もちろん、機会のあるたびに番組の宣伝もしましょう。
近代世界宣教の父と呼ばれるウィリアム・ケアリーは1792年、彼が31歳の時、イザヤ書54章2、3節から燃える心で語りました。それが「神に大いなることを期待せよ。そして神のために大いなる計画を立てよ」という説教でした。私たちも福音のためなら何でもします!と、主に申し上げようではありませんか。