コラム

目からウロコ?鼻から牛乳? 世の光・メッセンジャー 水谷潔

「7番目の月なのに、なぜ9月?~暦に名を残す王たち」

 7月は英語で“July”ですが、元々7番目の月は9月でした。”September”の“Septem”は“Seven”の語源で、7番目を意味します。9月から12月までは2か月後にずれていますが、これは、古代ローマの一年が農業を開始する3月から始まっていたためです。
 その後、ローマの暦は何度も改正されてゆきます。7月と8月は、暦を改定した二人の王、ユリウス帝とアウグストゥス帝の功績を称えて命名されました。二人のローマ国王は、今も“July”と“August”という月の呼び名で、暦にその名を残しているわけです。
 他にも暦に名を残す王がいます。それはイエス様です。B.C.は英語で「キリスト以前」、A.D.はラテン語で「主の年」を意味します。イエス様は、歴史を二分する王として、名前を残しておられます。その王は、力でなく愛で、争いでなく平和によって、支配でなく仕えることによって、神の国を打ち立てられます。7月に入りました。暦に名を残すイエス様が歴史の中で働かれ、最終的に世界を治められる王の王であることを覚えましょう。

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