コラム
8月号 巻頭言 「反響」
同盟福音基督教会 愛ホープチャーチ牧師 舛田友太郎
先日、3日に渡り、ラジオメッセージをさせて頂いた。年末年始の多忙な時期と重なり、たいへんではあったが、思いも寄らない、嬉しい反響があった。それをこの場を借り、紹介したい。
正直私は、リスナーからの反響を聞けるとは、期待していなかった。
ところが「ラジオを聞いた。はじめ誰か分からなかったけれど、声で分かり、びっくりした。」と、そう、お電話をくれた知人がいた。また、遠く新潟におられる、義理の両親…ではなく、その教会の方が「ラジオを聞いた。良いメッセージだった」との声を、両親づてで聞いた。
また、ラジオを聞いた方が、礼拝に来てくださった。ところが、私はその日、他教会で奉仕のため、すれ違ったまま…今だに会えていない。
少し話は変わる。
教会の隣に、駐車場がある。
そこは、日当たりがよく、放っておくと、草で、たいへんなことになる。
私は毎日、やかんと鍋に熱湯を満たし、草にかけ続けている。熱湯作戦である。…ところが、深く根をはる草たちは、一向に構わない様子。
そこで、シャベルを取り、土を掘り返し、根(球根)ごと、抜き取る抜根作戦へ。
それでも、草は生えてくる。成長しようとする。種は根を張り、芽を出す。
これはなかなかだと、私は感心する。
同時に「福音の種の力」を見直す。
こちらの種も、草のように、しぶといのではないか…そう思うに至る。
福音には、キリストを、死者の中からよみがえられされた、神の大能の力が、内包されている。
そして、神は、その成長を促される。
「夜は寝て、朝は起き、そうこうしているうちに、種は芽を出して育ちます。どのようにしてか、人は知りません。」
ラジオを通して蒔かれる福音が、誰の心に蒔かれているのか、それは見えない。
蒔かれた種が、どうなっているのか、それも見えない。
ただし…「反響」はある。そうこうしているうちに…たいへんなことになっているかもしれない。