コラム

2月号 巻頭言「聞いたことのない方を、どのようにして信じるのでしょうか」

名古屋クリスチャンセルチャーチ 牧師 林 健二

 私はこれまで、若者と関わるため、アニメやゲームなどのサブカルチャーにはいろいろと手を出してきましたが、音楽を聴く習慣がなく、車の音響を調整する際に、モノラル音源の素材としてラジオを流すことくらいでしか、ラジオを聴くことがありませんでした。

 今回、TBAに関わらせていただくこととなり、radikoをインストールし、世の光の放送を聴いてみました。毎日このように聞きやすく凝縮された内容で福音のメッセージが届けられていることに、とても感心し励まされました。しかしながら、できるだけ放送を聴こうと決心したにも関わらず、なかなか聴く時間を確保することができず、週に一回、時には数週間に一、二回程度しか聴けていないという現状です。

 そんなラジオにゆかりのない私ですが、放送伝道には大変感謝しております。私は、夫婦共に第一世代のクリスチャンなのですが、妻の祖母が亡くなって遺品の整理をしている際に祖母直筆のメモがたくさん出てきて、その中に聖書の言葉や、祈りのことばなども残されていました。

妻によると、祖母は寝入る時にも明け方目が覚めた時にも、イヤホンを耳に差しラジオを聴くことが習慣になっていたそうです。そして、妻が祖母に神様の話をするとよく、「毎朝ラジオで聖書のお話を聴いとるんよ」と話してくれたそうです。私はラジオを聴く習慣がありませんでしたが、習慣としてラジオを毎日のように聴いておられる方がたくさんおられ、その方々の耳に確かに福音のメッセージが届けられており、私が届くことのできなかった妻の祖母にも届いていたことを想うと、感謝とともに主のお働きに感動を覚えます。今後とも放送伝道の尊い働きを主が力強く導き、祝福してくださいますように。

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