コラム
安城中央キリスト教会 伝道師 山下亮
「みことばは、ラジオディスタンス」
では、何と言っていますか。「みことばは、あなたの近くにあり、あなたの口にあり、あなたの心にある。」これは、私たちが宣べ伝えている信仰のことばのことです。なぜなら、もしあなたの口でイエスを主と告白し、あなたの心で神はイエスを死者の中からよみがえらせたと信じるなら、あなたは救われるからです。人は心に信じて義と認められ、口で告白して救われるのです。(ローマ人への手紙10章8~10節)
聖なる主の御名を賛美いたします。私は、2020年の3月に神学校を卒業し、4月に安城中央キリスト教会に伝道師として着任いたしました。それから1年あまり、新型コロナウイルス感染症の対策などに追われる、落ち着かない日々が、なおも続いています。
そのような日々の中で、私の生活に起きた変化の一つは、ラジオを聴くようになったことです。当初は、ラジオ「世の光」を聞くためにRadikoというアプリをスマートフォンに導入しましたが、朝のジョギングなどのときに、他のラジオ番組も聴くようになりました。しばしば、「いつもあなたのそばに、ラジオディスタンス」というフレーズがラジオから流れてきます。人々の間に距離が生じている日々において、身近な距離感で語りかけてくるような、ラジオ特有の距離感を印象付けられるフレーズです。そのような距離感で、公共の電波であるラジオを通して、福音が語られていることは、いかに幸いなことでしょうか。
私自身も、神学校での学びの一環で、太平洋放送協力会(PBA)のスタジオで2分50秒のメッセージを演習させていただく機会がありました。原稿を読むペースの調整や、表現の修正等の最終調整の時間を経て、収録をいたしました。必要に応じて、録り直しも行われます。ある方が、「録り直しができるって、素晴らしいですね。」と発言したことは、福音が視聴者に届けられるために、あらゆる準備が重ねられて最善が尽くされていることに気付かせてくれました。
「いつもあなたのそばに、ラジオディスタンス。」みことばが、ラジオを通して、視聴者の心の中に届けられるために、今日も一人ひとりのあらゆる準備が重ねられています。この尊いお働きが、主にあって続けて豊かに用いられますように。