コラム

日本同盟キリスト教団所属教師 ジョイミニストリー巡回伝道者 渡邉賢治

「やみの中に光」

ある日、名古屋港をぶらりしていると、ベンチで古い携帯ラジオを聴いている男性に目が止まりました。彼に「またどうしてラジオを?」と聞いてみました。すると「ひとり暮らしで寂しい。いつもこれ聴いてるんだ」と言うのです。どこに行くにもラジオといっしょ。ラジオが友だちです。私が牧師と言うと「キリスト教の放送も聴いているよ。」と言うのです。そこでイエス様の話になりました。

ラジオと言えば、私も子供の頃母と内職をしながら聴いていて聖書の話と賛美歌も耳にしていたのを思い出しました。クリスマスソングはずっと耳に残っていて、それがイエス様を知るきっかけとなりました。手の故障で卓球の選手生活を断念し次の道を探している時です。初めて教会へ行きました。会堂に入ったその時に心に光が差し込んで来ました。その光は、「わたしは世の光です。わたしに従う者は決して闇の中を歩くことがなく、いのちの光を持ちます。」(ヨハネ8章12節)と言われるイエス・キリストでした。このイエス様を信じて変わりました。罪の闇と死の恐れの闇の中にいた私は喜びと平安と希望の光の中に入れられました。

そうそう、私の親友Kさんもイエス様を信じるきっかけになったのはラジオ『世の光』と言っていました。彼は中学生の時に陰湿ないじめに会い対人恐怖と不眠症に。さらに祖父の突然の死によって生きる意味を失った。「どんなに勉強して良い大学に入り良い会社に就職してもいずれ年老いて死んでしまう。どうせ死ぬのに何故生きなければならないのか。」ただ惰性で生きていた。そんな中に光が届いたのです。ラジオから語られる羽鳥明師のメッセージに強く心惹かれ、贈呈の『新約聖書』を読み「通信講座」も受け教会へ。そして、イエス様を信じた。闇の中に光!

彼は死の恐怖から解放され生きる目的を見出し積極的に生きるようになったのです。今彼は、闇の中にいる人々に光をと自分の故郷の北の大地でイエス様を伝えています。

人知れずひとり悩み苦しんでいる人がいます。その人たちにラジオ『世の光』放送によって光が届いて欲しと心から願います。

「闇の中を歩んでいた民は 大きな光を見る。」イザヤ9章2節

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