コラム

河野勇一 日本バプテスト教会連合・緑キリスト教会

「忠実に続けよう!」

 “こういうわけで、私たちを、キリストのしもべ、また神の奥義の管理者だと考えなさい。このばあい、管理者には、忠実であることが要求されます。… ですから、あなたがたは、主が来られるまでは、何についても、先走ったさばきをしてはいけません。主は、やみの中に隠れた事も明るみに出し、心の中のはかりごとも明らかにされます。そのとき、神から各人に対する称賛が届くのです。” (Ⅰコリント4章1~5節)

 私には、三重県木本市に住んでいた同年代の坂内勝さんという友人がいました(今は故人)。彼は生まれて間もなく脳性小児麻痺にかかり、手足が不自由になったばかりか口も利けなくなりました。弟たちが学校に行っても自分だけは家で過ごす以外ありませんでした。そして思春期・青年期を迎えた彼は、「なぜ、自分はこの世に生まれて来たのか」「自分が生きている意味はあるのか」を悩むようになります。そのようなとき、弟さんを通して与えられたギデオン協会の聖書を読み、ラジオ放送「世の光」や「ルーテルアワー」などを聞くようになります。やがて、近くの木本バプテスト・キリスト教会を紹介されてキリストを信じ、バプテスマを受けました。 

 以来、彼は多くの人のために祈り、特に自分と同じような障害者にキリストを紹介する手紙を書くのを使命とするようになりました。そこからまた、救われる人が起こされました。 

こんな彼の存在を知ると、私たちはおおいに励まされるのですが、ラジオ放送伝道も他の伝道と同様、その結果を見るのが難しい働きです。そのようなことを考えるとき、私は上記のみ言葉を銘記します。最後の日に主は、人の目には見えない働きとその結果、そのために祈り、奉仕した人々の心すべてを私たちの目の前に明らかにして見せてくださり、「よくやった!忠実なしもべよ。」と称賛のことばをくださるというのです。

私たち一人ひとりは「神の奥義(福音)の管理者」だと呼ばれています。互いに、主から示され、自分に使命として与えられた働きを忠実に続けましょう。先走って自分でさばかないで(評価を下さないで)、最後の日に主が明らかに見せてくださる評価にゆだねましょう。

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