コラム

日本福音キリスト教会連合 朝日聖書教会 島谷知明

「時が良くても悪くても伝え続ける大切さ」

ビジネスの勉強のためにアメリカでの生活を始めて、非常に驚いたことの一つが、テレビやラジオにおけるクリスチャン放送の多さでした。最初に住んだサウスダコタ州の田舎でも、宣教や教育のために一日中番組を放送しているクリスチャン放送局がいくつかありました。クリスチャンになって一年そこそこでアメリカに移住した私にとって、これは本当に新鮮な驚きで、一般の人たちが福音を耳にする機会が普段からこんなに身近にあるなんて、なんて素晴らしいことなのだろうと感嘆しました。日本の放送伝道について何も知らなかった私は、クリスチャンが少ない日本にもこのような放送局があり、普段から福音に触れられる機会があれば、どれほど良いだろうと思ったものです。

日本に帰って来て、日本にも福音を伝えているラジオ番組があることを知りました。 しかし、その放送時間帯が夜中や早朝で、あまり聴いてくれる人が居なさそうな時間帯であることに、正直少しがっかりしました。

しかし、「TBAだより」などの出版物を通して、そのような時間帯に放送されているにもかかわらず、その放送を耳にして人生が変えられたという方がたくさん居られることを知りました。「こんな誰も聴いていないような時間帯に放送されている番組にどれほどの意味があるのだろう?」と考えていた自分が恥ずかしくなりました。神様は、たとえ制限された状況下で語られる福音のメッセージでも、きちんと用いておられることを改めて教えられたのです。そして、改めて、状況にかかわらず、また自分の勝手な判断で諦めることなく、福音を伝え続けることの大切さを思わされました。

「みことばを宣べ伝えなさい。時が良くても悪くてもしっかりやりなさい。」(第二テモテ4:2)

神様は私たちに、時が良くても悪くても、福音を、神様のみことばをしっかりと宣べ伝えることを望んでおられます。そして、神様がそのような私たちの従順を用い、活かしてくださるのです。TBAの放送は、そのことを私たちに力強く証してくれているのではないでしょうか。自分の力で頼るのではなく、神様によって用いられることを期待して、どのような時も熱心に福音を語り続けて行きたいと思います。

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