コラム
巻頭言「世の光が結ぶ信仰の交わり」
日本バプテスト宣教団 伊勢バプテスト教会 牧師 谷口峰夫
ある祈祷会のとき、一人の姉妹が恵みの証しを分かち合ってくださいました。彼女が関わっていた方が、世の光ラジオ放送を聴き始めたというのです。
その方はあるとき、漠然と「キリスト教を信じよう」という思いを抱いたそうです。しかし、イエス・キリストをもっと深く知るために教会へ足を運ぶ勇気は、なかなか持てなかったそうです。この方と出会った姉妹は、「この方に福音を伝えたい」という思いを与えられ、友人として関わりながら祈り続けていました。数か月が過ぎた頃、ふと「世の光の放送があるじゃないか」と気づかされ、その番組を紹介したそうです。姉妹自身、これまで教会で配布される『TBAだより』を手にし、祈祷課題として世の光放送の働きを覚えて祈っていました。しかし、世の光を聴くように勧めることは思いつかなかったそうです。姉妹は「神様が気付かせてくださった」と語り、紹介できたことを心から感謝していました。今では、その方と姉妹がそれぞれに放送を聴き、心に残ったことを分かち合う交わりが与えられているとのことです。
今回の証しを通して、私は「自分は世の光の働きを有効に用いているだろうか」と改めて考えさせられました。諸教会に届けられる『TBAだより』や『PBAオンエア』を通して、福音を伝えるための貴重な手段が備えられていることを、私たちは再確認させて頂いています。世の光の働きは「どこか遠くで行われている働き」ではなく、求道者に福音を届けると共に、私たち自身の信仰の成長のためにも用いられる、身近で有益な働きです。
「わたしの口から出るわたしのことばも、わたしのところに、空しく帰って来ることはない。それは、わたしが望むことを成し遂げ、わたしが言い送ったことを成功させる。」 イザヤ書 55章 11節
主のみわざが進み、さらに多くの人に福音が届けられるよう祈りつつ、世の光放送の働きに関わらせていただける恵みに感謝いたします。私たち一人ひとりも、この働きを祈りによって支え、また身近な人に紹介することで、福音宣教のわざに加わることができます。主が備えてくださる小さな一歩を大切に歩んでいきましょう。