コラム

巻頭言2月号 「ずっと後の日になって」

単立 刈谷知立キリスト教会牧師 飯沼 智

刈谷知立キリスト教会の飯沼です。

私たちの教会は知立市ですが、道を挟んで刈谷市です。そのおかげで両市民に伝道ができる地理的利点があります。

しかし先日、買い物に行くスーパーのチラシが新聞に入ってこなくなりました。市境で効果が見込まれないと打ち切られたのではないかと思われます。

今の若い人はスマホアプリで情報収集する人も多く、アナログ人間は於いて行かれて、いわゆる「買い物難民」です。

ラジオ放送も昔とずいぶん変り、福音を電話で聞かれる方もおられるかと思うと、インターネットでは過去の放送分も聞けます。また、スマホを利用すれば、いつでもどこでも聞くことができる便利な時代になりました。

現代のツールは、自分から探しに行く人には大変便利なものです。求道者ではなくても恵みや学び、成長を目的に聞かれる方もおられるますので、これからも放送を続けて頂きたいと思います。

昨年秋、私どもの教会に一人の年配のご婦人が伝道集会にお見えになりました。集会後にお話ししていたところ、「なんと」聞き覚えのあるお名前。

実はこの方、TBAでリスナーだったご主人の奥様でした。十年ほど前に担当の姉妹から、伝道のためにお祈りして欲しいと言われていた方でした。

ご主人は運送の仕事で、毎日トラックの運転をしていたそうです。幸い東海ラジオの深夜放送は気象条件が良いと、中国地方や東北地方まで聞けるそうです。

運送中「世の光」を聞かれていました。

奥様は、ご主人が生前キリスト教のラジオ番組を聞いていたようですが今もやっておられますか?と聞かれました。

「今も続いていますので是非奥様もお聞きくださいね」と言って別れました。

私たちが送っている福音放送は、聞きたい人だけではなく、恵みによって聞くことがかなう人々への伝道の働きです。

その継続的働きを主が後押ししてくださっていることを教えられ、教会と信徒への励ましを感謝しています。

私たちだけではできない伝道を私たちの周りで電波やネットやスマホによってなされていることを再確認させて頂きましたことを証しさせて頂きます。

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