コラム

巻頭言3月号 「福音を届けるために」

日本同盟基督教団 豊橋ホサナキリスト教会 伝道師 安田恵梨

しかし、信じたことのない方を、どのようにして呼び求めるのでしょうか。聞いたことのない方を、どのようにして信じるのでしょうか。宣べ伝える人がいなければ、どのようにして聞くのでしょうか。

ローマ人への手紙 10章14節

2017年、横須賀から豊橋に遣わされてこの4月で8年目になります。今でもこの時期になると初めて愛知県に来た日のことを懐かしく思い出します。

私とラジオとの出会いは神学生の時でした。新潟の神学校にはテレビもなく、当時はインターネットも制限があり、自由に使用することができませんでした。そのような環境の中でラジオから日々の出来事、天気を聞いていたことを覚えています。いつもの時間にいつもの声が聞こえるラジオは心地よく毎日の日課となり、その頃に福音放送があることを知りました。

今まで新潟、埼玉、神奈川、愛知と移動してきましたが、どの地域でも福音放送の働きがありました。求道中の方が毎日、ラジオから聖書のお話を楽しみに聞いていると教えてくださり、私は毎日、その方の元に通うことはできませんでしたが、ラジオを通してメッセージが届いている。尊い働きであると実感しました。

それから私も離れて暮らしている家族や親戚に福音放送の働きがあることを伝え、世の光の案内やPBAのメッセージ集を渡すようにしています。メッセージ集はコンパクトなサイズで読みやすくわかりやすいと感想を伝えてくれました。

冒頭のみことばにあるように、福音には届ける人が必要です。振り返ってみますと、私たちが救われるまでにも多くの方の背後の祈り、具体的な関わりや助けがあったことを思います。ですから私たちも次の世代に福音を届けてまいりましょう。最初から教会に行くことはハードルが高いかもしれませんが、ラジオであれば聞く機会も多いことでしょう。まずは身近な方にお勧めしてみてはいかがでしょうか。

この年もTBAの働きが豊かに用いられて、多くの方に福音が届きますように。この地域に遣わされた者として神様から知恵をいただき、互いに協力し合い、福音の前進のために祈り励んでまいりましょう。

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