コラム

目からウロコ?鼻から牛乳? 世の光・メッセンジャー 水谷潔

「白羽の矢とクリスマス」

多数の中から特定の人物が選ばれることを「白羽の矢が立つ」と表現します。実はこの言葉は、人身御供を求める神が、その望む少女の家に、白羽の矢を立てるという言い伝えに由来します。昔の人々は天災や飢饉などは、神の怒りによるものと考えて、少女を生贄にすることで、その怒りを宥め、災いを終わらせようとしました。

旧約聖書の時代には、義なる神様の罪に対する怒りを宥めるために、動物が犠牲とされましたが、それは不完全なものでした。やがて時が満ちて、父なる神様は、完全な宥めの供え物を自らの手でささげられました。父なる神が「白羽の矢」を立てたのは、何と、ご自身の愛する一人子でした。ヨハネの手紙第一4章の10節は「神が私たちを愛し、私たちの罪のために、宥めのささげ物としての御子を遣わされました。ここに愛があるのです。」と宣言します。クリスマスの出来事の中に、わが子に白羽の矢を立てられた父なる神のご愛を確認しましょう。この愛に感謝し、心からクリスマスをお祝いしましょう。

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