コラム
目からウロコ?鼻から牛乳? 世の光・メッセンジャー 水谷潔
「相槌」と「とんちんかん」
日本語には刀鍛冶に由来する言葉が多いのですが、実は「相槌」と「とんちんかん」はその代表。刀は主に二人の職人で造るのですが、師匠が槌で鉄を打つ合間に、弟子息を合わせて弟子が打ちます。これが「相槌」です。そこから、相手の話にタイミングよく応答することを「相槌」と言うようになりました。しかし、相槌のタイミングが悪いと「トンチンカン」とずれた音がします。そのことから、つじつまが合わないことや間の抜けた言動を指す「とんちんかん」が生まれたのだそうです。
「神のなさることは、すべて時にかなって美しい。」と伝道者の書3章11節は宣言します。神様はいつもベストタイミングです。でも、私たちは時に「とんちんかん」。待ちきれず勇み足をすることもあれば、タイミングを逸して後悔することも。それでも、神様は忍耐をもって、共に歩もうと願っておられます。その愛の忍耐に応えましょう。名刀を造る二人の職人のように、神様に「相槌」を打ちながら、共に歩んでゆけたら最高ですね。